ChatGPTのプロジェクト機能とは?特徴や利用方法、押さえるべきポイントを解説
ChatGPTのプロジェクト機能とは?特徴や利用方法、押さえるべきポイントを解説

この記事では、ChatGPTのプロジェクト機能の特徴や利用方法について解説しています。現在、広く使われている生成AIとなるChatGPTですが、プロジェクト機能を使いこなすことで利便性や生成精度が飛躍的に向上します。利用時に抑えるべきポイントについても解説しているので、是非参考にしてみてください。
目次
そもそもChatGPTとは
ChatGPTとは、OpenAI社が開発・提供する対話型生成AIサービスを指します。機能は文章生成を始め、翻訳や質問への回答、更にはプログラミングコードまで生成が可能で、多岐にわたる用途で用いられています。2025年12月にはハルシネーション(誤情報)が大幅に減少されたAIモデル「GPT‑5.2」、2026年2月にはコーディングの精度や処理速度が向上した「GPT-5.3-Codex」が公開され、より利便性の高いAIサービスへと進化しました。
こうしたChatGPTを利用する上で、欠かせない要素が「プロジェクト」機能です。AIの作業効率や生成精度をより高めるには、この機能を使いこなすことが鍵となります。この記事では、プロジェクト機能の特徴と利用方法、使いこなすのに必要となるポイントについて解説していきます。
ChatGPTプロジェクト機能の特徴
まずは、プロジェクト機能の主な特徴について解説していきます。
指示やファイルをプロジェクト単位で学習
最も重要な要素として、プロジェクトに指示やファイルを保存することでプロジェクト内のチャット全てにその内容を共有・学習できる点があります。単一のチャットでは、わざわざ指示を学習させてから生成を行わなければなりませんでした。ですが、あらかじめ指示を学習させられるプロジェクト機能なら、プロジェクト内にチャットを新規作成するだけで生成を始められる訳です。これにより、作業フローの大幅な削減が期待でき、より均一な生成結果を出力させることが可能です。
カスタム指示でAIの回答方法を設定
プロジェクト自体に回答方法の指示を設定し、学習の必要なくチャットでの回答パターンを安定させることができます。この機能は、回答内容全体を利用する場合に重宝され、特定言語の指定や参照場所の限定などにも対応しています。これにより回答内容を翻訳・訂正する手間の削減や、回答パターンの均一さを向上させることが可能となります。
チャットの分類・整頓が簡単に
プロジェクト機能は、チャットをファイリングする際に利用できます。過去のチャットもプロジェクト内に移動でき、視覚的に位置の把握がしやすくなる点が魅力です。注意点として、チャットは移動したプロジェクトに依存するため、プロジェクトに付与された指示やファイルを学習してしまいます。なので、プロジェクトは生成用と分類・整頓用を必ず分ける様にしましょう。
ChatGPTでプロジェクト機能を利用する方法
プロジェクト機能は有料版限定の機能でしたが、2025年9月に無料版にも実装されました。プロジェクトは作成に関しては無制限となっているので是非活用していきましょう。
プロジェクトを新規作成
サイドバー内の「プロジェクト」「プロジェクトを新規作成」を選択しプロジェクトの設定を行います。名称とアイコン、メモリをプライベートにするか否かが設定可能です。特に、歯車アイコン内のメモリ設定は後に変更不可なので必ず確認しましょう。「デフォルト」が別チャットにも影響する状態で、「プロジェクトのみ」がプライベートが確保された状態です。
分類・整頓用の場合はこの設定後に利用できます。
「指示」欄にプロジェクト内チャットの回答方法を記述する
次に、プロジェクト右上にある、三点リーダー内のプロジェクト設定に移動し、「指示」の設定を行います。ここには回答パターンの指示を記述しましょう。この欄に設定された方法で、AIが回答するようになります。「この言語で回答してください。」「この情報源を参照してください。」といった簡単な指示で問題ありません。
プロジェクト内で複数の回答方法を利用したい場合は、設定なしにしておきましょう。
「情報源」内に詳細な指示と参照物を記述・追加する
最後に、プロジェクト内のチャット入力欄下部の「情報源」を選択し、詳細な指示と参照物を設定します。この設定によって、チャットが保存内容を学習し、新規作成時の指示なしで利用可能となります。指示は任意のテキストファイルを追加する他に、「テキストを入力」にて直接入力・貼り付ける方法(.txt形式に変換されます)があるのでどちらかを選びましょう。参照物はテキストや画像、動画、プログラミングコードなどに対応しています。
プロジェクト機能にて押さえるべきポイント
ChatGPTのプロジェクト機能を利用する際、これから解説する点が役に立ちます。
プランによって1プロジェクト当たりのファイルの上限が異なる
プロジェクトのファイルを保存できる量は、プランによって変化します。
Free:プロジェクトあたり5ファイル
Go・Plus:プロジェクトあたり25ファイル
Edu・Pro・Business・Enterprise:プロジェクトあたり40ファイル
指示用のテキストファイルのみならば、ファイル上限は気になりませんが、参照物を設定したい場合はこの上限に気を付けなければなりません。特に、ChatGPTを法人利用するならば、個人よりも参照にできるデータの総量が多くなるため、ファイル上限が最大容量かつ法人向けプランの「Business・Enterprise」を選ぶべきだといえます。
ChatGPTを法人利用したい方は、下記の記事をご覧ください。
ChatGPTを法人利用するには?公式法人プランとSaaS型サービスの違い、おすすめの法人利用を解説
プロジェクトに付与するファイル内指示が最重要
生成用のプロジェクトにて、重要視すべき要素がテキストファイル内の指示です。この設定が正しくなければ、プロジェクトの強みとなる新規チャットの生成精度が落ちてしまいます。効率的なファイル内指示を記述するコツは、AIが理解しやすい言語・言い回しで表記することです。
言語については、「このキーワードで検索してください」よりも「このキーワードでweb_searchしてください」の方が、AIが理解しやすい形となるのです。AIが利用する言語に近い表記を用いることで、より少ないコストでその行動をするようになります。また、拡張子の表記をそのまま利用したり、プログラミング言語を活用したりすると、精度の高い回答を行う様になるため効果的です。
言い回しについては、なぜこの行動をしてはいけないかを記述する方法が挙げられます。これによって、AIが意図を理解して回答を行う様になる訳です。
ちなみに、AIにペルソナ(架空の人格)を学習させ、人格を付与する方法については、チャット自体を利用する用途以外では推奨されません。効果自体はありますが、コンテキストウィンドウ(AIの言語処理総量)を踏まえると、人格を学習する分のコストが生成に回せない点がネックとなります。
プロジェクト内チャットが溢れたらアーカイブ化で整頓
プロジェクト内でのチャットの作成は無制限となっており、プロジェクトを長期間利用していると、過去のチャットで溢れかえってしまいます。こうしたチャットは、アーカイブ化して整理すると良いでしょう。チャット内またはプロジェクト内の三点リーダーにある「アーカイブする」を選択することで、チャットのアーカイブ化が可能です。アーカイブ化したチャットは、アカウント欄から「設定」「データコントロール」にある、「アーカイブ済みのチャット」内に保管され、後から元に戻すことができます。
なお、チャットの削除は推奨されません。アーカイブ化は可逆的ですが、削除は不可逆的なため、重要なチャットを誤って消失してしまうリスクがあるのです。
プロジェクト内データの漏洩を回避する方法
ChatGPTには、データの学習による情報漏洩のリスクが付きまといます。プロジェクトでこのリスクを回避するには、プロジェクト新規作成時のメモリ設定で「プロジェクトのみ」を選択するという方法があります。この設定によって、プロジェクト内のチャットは他のチャットに干渉しない・されない状態となります。純度の高い生成を行うための設定ですが、プライバシーを守るという点でも活躍する訳です。
また、アカウント欄から「設定」「データコントロール」にある、「すべての人のためにモデルを改善する」をOFFにすることも重要です。これはデータ学習の可否を設定する項目で、データ漏洩の根本となっているのです。余程のことがない限り、OFFにしておくことをおすすめします。
データ漏洩を含めたChatGPTの危険性について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
悪用や漏洩の温床?ChatGPTの危険性とは。注意すべきリスクとその対策について解説
まとめ
無料版でも使用可能となったChatGPTのプロジェクト機能は、分類・整頓のツールとしてだけでなく、指示をプロジェクト単位で学習させることで、新規チャットでも均一かつ精度の高い生成が可能となる点が優秀となります。プロジェクトを利用する際、新規作成時のメモリ設定や、「情報源」内に保存する指示の設定を意識しましょう。
プランによってファイルの上限が異なる点や、AIが理解しやすい指示の仕方、アーカイブ化・データ漏洩を回避する方法など、よりプロジェクトを活用するための情報についても解説してきました。
この記事を参考に、ChatGPTのプロジェクト機能を使いこなせる人材を目指してみてはいかがでしょうか。

IoTBiz編集部
2015年から通信・SIM・IoT関連の事業を手掛けるDXHUB株式会社のビジネスを加速させるIoTメディア「IoTBiz」編集部です。
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